抜歯と禁酒

30代、会社員、酒、本、バンギャ。

あなたに捧げた日々を返せとは言わない

2017年7月19日をもってSEX-ANDROIDが無期限活動休止に入りました。

 

冷静に考えると自分の好きな要素(ロック、パンク、昭和歌謡、MCはゆるくテレビやゴシップネタ中心でユーモアにあふれているが、演奏はむちゃくちゃかっこいい)がてんこ盛りになっているバンドだと思うとともに、似たようなバンドはもう出てこないと思います。

 

6年ちょっとのファン生活でしたが、いつでも見に行けるという気楽さに安住していたことが、彼らを活動休止に追い込んでしまったのかもしれないという後悔も感じています。

 

わたしの推しはボーカルの雄大さん(ファンは「雄大かわいい」、もしくは「カリスマ」と呼びます)なのですが、見た目や声質、歌い方の癖が個人的なツボである一方で、昭和のロックスターみがすさまじく、堅気の仕事はつとまらなさそうなところや、お酒を飲んでステージにあがるところ、大きい会場にびびって情緒不安定になりエア赤ちゃんをあやし始めるといった、ときおり垣間見られる弱さが強烈な色気やかわいさとして現出しており、ステージに立つしかない、芸人としてしか生きていけないような危うい雰囲気がとても好きでした。

 

 

この6年ちょっとの間は自分が大学を卒業し会社員となって過ごした期間とちょうど重なっています。

会社で起こったいいことも悪いことも、彼らの音楽やライブとともにありました。

つらいことばかり思い出されますが、ここまでなんとか暮らせてこれたのも彼らあってのことだと思っています。

 

わたしはあと1か月ほどで20代から30代の節目を迎えます。

ついに音楽の神様に見捨てられたような気もしますが、これからの生活に新しいライブや音源がないということで、ちゃんと生きていけるのだろうかという不安もありますが、彼らの残してくれた音楽や思い出がなくなるわけではないので、これからも強く生きていきたいです。

だって医者ロックはネバーダイですからね。

 

 

タイトルは「姫ゴト」の歌詞からとりました。

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